今回の個展は窓をモチーフとした作品を中心に構成しています。
ガラスブロックという都市的・人工的な素材が構成するグリッドという制度と、それを透過する自然光との差異が室内空間を構成するそのありようをとらえる試みです。相反しつつ混合される光の中、見えるようで見えない奥の光景によって、見えることの不自由さと見えないことによる自由、あるいは本質への追求を描きとめました。
輪郭のない曖昧な形を日本画画材で描き、形式にとらわれない表現を模索します。具象の形が見えないことによって紛争や多くの災厄に見舞われている世界とつながり、同時代としての表現を志向したいと考えています。
このような発表の機会をいただけましたこと、見に来ていただいた方々と関係者の皆様に感謝申し上げます。
岡路 貴理
岡路 貴理 プロフィール
- 2016年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 入学
- 2021年 第47回 東京春季創画展 初入選(第48回/第49回入選)
Venezia Biennale, Qatar Sports-History Exhibition, Venezia/Itary
第48回 創画展 初入選 東京展・京都展(第49回/第50回入選) - 2022年 修了作品 東京藝術大学買上げ 平山郁夫奨学金賞
第40回 上野の森美術館大賞展 入選
第9回 前田青邨記念大賞展 入選 - 2023年 レスポワール展 岡路貴理 個展 銀座スルガ台画廊
Tokyo Geidai Japan Art Week in NY, Blue Gallery/NY/USA
岡路貴理 個展 アートギャラリー目白山 - 現在 東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程 在学