Schedule

2024年 10月 開催

渡辺 裕子 個展
Color your life

10月5日(土)~10月27日(日)
最終日10月27日(日)は15時で閉廊

この度アートギャラリー目白山では、独特な世界観をもつ渡辺裕子、初の個展を開催いたします。

彼女の独特な世界観をお楽しみください。

Art Gallery 目白山

はじめて渡辺裕子の作品を観たのは、湘南にある旧家の畳に降り注ぐ穏やかな日差しが美しい一室で紹介された時でした。彼女がタブレットに映してくれた数枚の絵には、魚眼レンズの効果を取り入れた強い構造と鮮やかな色彩、アカデミックな表現で光と影が描かれており、室内風景と寛ぐ人物像、窓に映る若しくは窓越しの風景が印象的な作品群でした。純日本家屋の空間との不思議な調和を感じたことが思い出されます。

絵画の醸し出す独特の空気感は画家の過ごした時間と環境(時代)を反映していると強く感じさせる渡辺裕子は、東京に生まれ育ちました。幼いころから大好きな絵を描くことが生活の一部であったようで、それは今も変わっていません。画家としての基礎は留学を機に移り住んだアメリカでの四半世紀の生活、主にニューヨーク・マンハッタンで過ごした日々と、幾つかのアートスクールで学んだ時期にしっかりと培われました。この時期にアートが生まれる場の空気を肌で感じることができたことが、いま作品を生み出す原動力となり、その作品たちが纏う独特な空気感の源となっていると言えるでしょう。

留学前に縁のあった文化学院や、帰国後に通った武蔵野美術学園、更に青山学院大学大学院にて自身と家族のアイデンティティへの研究をもとに学位を取得したこともまた、少なからず作品に不可思議な物語性を感じさせ、独特な説得力を与えています。

新制作展、上野の森大賞展などの公募展に多数入選し画廊での発表も精力的に重ねているように、彼女の画面からは常に前進し学ぶことに貪欲な作者の姿勢が感じられます。その前向きなエネルギーの隙間を縫うように時折描かれる窓や鏡の奥の世界には、力の抜けた別世界が拡がっています。その対比が作者の感性の振幅を表しているようで、今後の造形的発展を啓示する余白となっているのです。

2024年10月 吉日
川合朋郎

渡辺 裕子 プロフィール

1962    東京都生まれ
1980    文化学院美術科入学
1985    渡米
2006    Fashion Institute of Technology in NY, Advertising Design Division,Continuing Education Program, Associate degree
2013    青山学院大学国 際政治経済学研究科 修士課程修了
2018    武蔵野美術学園 研究課程修了

<公募展>

  • 2017    上野の森美術館大賞展 入選
    新制作展 入選 〜2024 毎年
  • 2018    上野の森美術館大賞展 入選

<グループ展>

  • 2017    「高堀ゼミ展」/東京
  • 2022    「月の会展」/東京
  • 2023    「美遊展」ギャラリームサシ/東京 、「アトリエ415展」/世田谷美術館 

2024年 11月 開催

11月の展示は田村佳丈個展「鎌倉歴史絵巻」、長峰歩個展を開催いたします。

会期:11月3日(日)~12月1日(日)
時間:11:00~17:00(最終日12/1は15時閉廊です)

田村佳丈個展「鎌倉歴史絵巻」
2階フロアー

長峰歩個展
1階フロアー


湘南の杜スケジュール

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