8月5日~28日 [毎 金・土・日曜日 開催]
2022年8月のArt Gallery目白山では、東京藝術大学で最新の美術教育を受け、成長の只中にある若き4人のアーティストの展覧を開催いたしました。
青木崇司は建築、長岡聡之は工芸、長田芽以は映像、中村奈津希は油彩と、4人は互いに異なるジャンルに身を置きつつ、互いの存在や作品によって刺激を得て、それぞれの表現にフィードバックさせています。
若さゆえの遊び心もあれば、予想を裏切られる冷静な視点も感じさせる彼らの作品。いまもって感受性豊かという人生の貴重な時期にある4人が、湘南の海から感じ取ったものを作品に吹き込み、新たな表情を見せています。みずみずしい感性をぜひ直にご覧ください。
彼らは本展に次のメッセージを寄せています。
海、水平線の向こうには何があるのか。打ち寄せる波は音を絶やすことはない。生命の源であり、死を感じさせる。穏やかだけど時に荒々しく恐ろしい表情を見せてくる。どこまでも続く海を目の前にすると大きさゆえに圧倒される。
海について訊いてみると、ある人は憧れの場所だという。またある人は非日常を感じられる場所だという。無の場所だという人もいれば、そこには小さな宇宙が広がっているという人もいる。
一人ひとり経験や記憶に基づいてイメージが形成されている。だが海はその大きさもはっきりと実感させず、イメージは確かに自分の中に存在するのに言葉にするとぼやけ、そのイメージまでも揺るがせてくる。 海というどこまでも広く曖昧で捉えにくい物を、それぞれの立場からそれぞれの手法を用いて表現したいという思いから誕生した展示である。
皆様のご支援とご来廊を心からお待ち申し上げます。
Art Gallery 目白山
作家 プロフィール
青木 崇司
- 1998 福岡県生まれ
- 2017 東京藝術大学建築科入学
- 2019 武蔵美芸大二人展「futo」@自由が丘ギャラリー yururi
- 2022 東京藝術大学卒業制作展 @東京都美術館
長岡 聡之
- 1998 千葉県生まれ
- 2016 金沢美術工芸大学工芸科入学
- 2017 金沢美術工芸大学退学
- 2017 東京藝術大学工芸科入学
- 2021 東京藝術大学美術研究科 入学
- 2020 工芸7人店展@東京
- 2021 個展「紋様を纏う」@武蔵野市
- 2022個展「ナガオカサトシ展」@富士宮
長田 芽以
- 2000 静岡県生まれ
- 2019 東京藝術大学先端芸術表現科入学
- 2020 IMA−Ⅱ先端芸術表現科2年生成果展@取手市
- 2021 先端芸術表現科2・3年合同成果展『間/space』@上野
- 2022 吉原商店街✕ART 観るは法楽@富士市
中村 奈津希
- 1999 熊本県生まれ
- 2018 東京藝術大学絵画科油画専攻入学
- 2022 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業
- 2019 AMS学生プロジェクト展(藝大×東大医学部)@東京大学
- 2019 学部2年進級展“ / ”@東京藝術大学絵画棟
- 2021 学部進級展“ Remix ”@アーツ千代田3331
- 2021 グループ展“ SIX PERSPECTIVE ”@東京 谷中
- 2022 油画学部4年卒業制作展学内展“ vibration ”@東京藝術大学絵画棟
- 2022 東京藝術大学卒業・修了作品展@東京都美術館