岩澤 あさ子 個展

2022年 5月3、4、5日 及び 毎 金・土・日曜日 開催

5月のArt Gallery 目白山では、植物をはじめとする自然にたいする深い洞察からその生命力を巧みに描き出す、岩澤あさ子の個展を開催いたします。これまで海外での発表が多かった岩澤作品をぜひご紹介したく、ご案内申し上げます。

東京・赤羽で生まれ育ち、多摩美術大学のデザイン科を卒業した岩沢は、友人とデザインスタジオを経営し、坂井直樹氏のウォータースタジオ社やフランスベッド社の仕事を経験。その後、ろうけつ染め工房で着物制作にも従事。さらに、無農薬野菜の栽培を10年ほど続けた末に、作家活動を本格化しました。本人曰く緑の少ない赤羽で生まれ育ったためか、自然にたいして熱い情熱を抱く岩澤。彼女にとって自然は生き方の根源に関わるものとなり、独自の絵画世界へと昇華しました。

岩澤はときにアンリ・ルソーを彷彿とさせる空想世界を描き、ときにテキスタイルに通じるデザイン性の強い作品を描いています。しばしば大きなモチーフが目を引きますが、その周辺を見ていくと、全てが繋がり合っていることに気づかされます。
大きなモチーフは次第に意識から後退し、画面全体に広がる、大胆かつ密やかな生命の絶えざる営みに魅せられていくのです。

彼女はRonin GalleryとPaul Calendrilloというニューヨークのギャラリーの所属アーティストとして国際的に活躍してきました。2016年、Atlantic Gallery New Yorkにて個展“What do plants dream of ? 2016”、および茅ヶ崎のCREATIVE SPACE HAYASHIにて個展「草花はどんな夢をみるか?」を開催(以後CREATIVE SPACE HAYASHIでは定期的に個展を開催)。
2017年にはPaul Calendrilloにて個展“Magical Secret Garden”を開催し、Ronin Galleryでの「コンテンポラリーアート展」では映えある特別賞受賞を果たしました。
2018年には同展にて「花鳥風月」を受賞し、同じ年にPaul Calendrilloのオハイオでの個展も実現しました。
2019年には東京・汐留でのCREATIVE SPACE HAYASHIによる「アートインパークホテル TOKYO」、および上海での「アート プラス 上海」に出品。
2020年には銀座のニッチギャラリーにて個展を開催しています。

Art Gallery 目白山での展示に先立ち、CREATIVE SPACE HAYASHIにて、
2022年4月14日~24日(月・火 休み)「THE LIVING BEINGS」も開催予定。

このたびのArt Gallery 目白山の展示では、緑に囲まれた当ギャラリーと岩澤作品の互いの響き合いも見どころとなるでしょう。
ギャラリー内の複数の窓から見られる自然のありのままの造形は、岩澤作品にどのように作用するでしょうか。
この稀有な体験をおたのしみいただけますと幸いです。

皆様のご支援とご来廊を心からお待ちしております。

ギャラリー目白山

岩澤 あさ子 プロフィール

東京 赤羽に生まれる

多摩美術大学デザイン科卒業

デザインスタジオ卑弥呼 経営

染色、着物制作、農業の経験を経て作家活動に専念する

N・Y Ronin GalleryとPaul Calendrillo に所属

  • 2016年 個展
        “What do plants dream of ? 2016”開催
  • 2017年 個展 “Magical Secret Garden”開催
  • 2017年 「コンテンポラリーアート展」特別賞受賞を
  • 2018年 「コンテンポラリーアート展」受賞
  • 2019年 個展  オハイオPaul Calendrillo で開催
  • 2020年 個展 銀座のニッチギャラリーにて開催