【会期】2023年2月4日(土)~26(日) 11:00-17:00 毎週 金・土・日 開廊
※2月23日(祝・木)は開廊いたしました。
※最終日 2月26日(日)は15時閉廊
このたびArt Gallery目白山では伊藤久美子の個展を開催いたします。
伊藤久美子は神奈川県生まれ、横浜市在住の作家です。東京・駒込に本拠地を置く「東光会」が主催する「東光展」に1998年初入選、2000年および2002年には奨励賞を受賞、2004年には会友となり、2006年には会員となりました。この間、厚木市ゆかりの作家からなる「厚展」でも佳作賞や神奈川新聞社賞を受賞しています。
近年では、フランス芸術家協会が主催し340年の歴史を誇る国際公募展「ル・サロン展」に2014年、2020年、2022年と3度の入選を果たし、パリのグラン・パレに作品が展示されました。また国内では20年にわたり美術雑誌『一枚の繪』誌上に作品が掲載され、そのグループ展にも参加するなど人気を博しております。
伊藤の作品は、常に音楽を聴きながら制作するスタイルのためか、あたかもキャンバスの上でJazzのセッションが繰り広げられているかのようです。とはいえ聞いている曲がそのまま反映されている訳ではなく、伊藤の生来の洒脱な色彩感覚、繊細な線を繰り出す技量が、聴こえる曲に共鳴しながら一度限りのセッションを生み出しているのでしょう。
伊藤の偶然性を重んじる制作手法は、最初に無作為に置いたローラーの線を起点として周囲に展開したり、水彩やアクリルの滲みやぼかしの行方をなるがままに任せ、それら偶然性を活かした瑞々しさを閉じ込めて仕上げています。結果として偶然に身を委ねつつも絶妙なコントロールを効かせ、見る者の想像力を引き出すような夢見心地の作品が出来上がっています。
片瀬の杜の草木のようなモチーフが、伊藤の魔法にかけられて、私たちに歌いかけてくる感覚を覚える作品たち。
皆様のご支援とお気に入りの作品を見つけに、ご来廊を心から待ちしております。
Art Gallery 目白山